国別世界遺産50音順 アイスランドの世界遺産

シンクヴェトリル国立公園

【シンクヴェトリル国立公園】画像引用元:wikimedia commons クリエイティブ・コモンズ 表示-継承4.0インターナショナル 著作者:Andreas Tille

シンクヴァトラヴァトン湖の北辺に位置し、周辺には40km南西にアイスランドの首都レイキャビクや、45km西にアクラネース(アイスランド西岸の町)があります。

930年、ノルウェーからの移住者たちによって、この地で「アルシング」と称される民主的な全島集会が開催されました。

この集会を議会とみるならば、身分制議会(中世以降のヨーロッパで行われていた聖職者や王族、貴族、都市の代表などの特権者による議会でそれ以外の身分の者は参加できなかった)ではない近代議会がすでに存在していたこととなります。

かつてアルシングが開催された場所には現在国旗が掲揚されています。

登録基準(iii)現存するか消滅しているかにかかわらず、ある文化的伝統又は文明の存在を伝承する物証として無二の存在(少なくとも希有な存在)である。

および(vi)顕著な普遍的価値を有する出来事(行事)、生きた伝統、思想、信仰、芸術的作品、あるいは文学的作品と直接または実質的関連がある(この基準は他の基準とあわせて用いられることが望ましい)。

を満たしているとして2004年にユネスコ世界遺産に登録されました。

スルツェイ島

【スルツェイ島】画像引用元:wikimedia commons クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 3.0 非移植 著作権者:Worldtraveller

アイスランドの南に位置する無人島です。

1963年の海底火山の噴火によって出現しました。

尚、島であることを分かりやすくするために「スルツェイ島」と表記していますが、

本来スルツェイとは「スルトの島」という意味であり、スルツェイ島と書くと「スルトの島島」という重複表現となります。

まったく孤立した荒地に植物や動物が定着する様子を観察調査できる貴重な研究拠点となっています。

登録基準(ix)陸上・淡水域・沿岸・海洋の生態系や動植物群集の進化、発展において、重要な進行中の生態学的過程又は生物学的過程を代表する顕著な見本である。

を満たしているとして、2008年にユネスコ世界遺産に登録されました。

ヴァトナヨークトル国立公園

【ヴァトナヨークトル国立公園】画像引用元:wikimedia commons クリエイティブ・コモンズ 表示-継承4.0インターナショナル 著作者:Andreas Tille

アイスランド南東部にある国立公園です。アイスランドの実に14%を占める極めて広大な火山地帯で、ヨーロッパの国立公園としては2番目の広さです。

スカフタフェットル国立公園とヨークルスアゥルグリューフル国立公園という、2つの国立公園を統合して2008年にヴァトナヨークトル国立公園となりました。

火山活動が活発で10か所の火山と氷河によって形成された独特の景観が特徴です。

登録基準(viii)生命進化の記録や、地形形成における重要な進行中の地質学的過程、あるいは重要な地形学的又は自然地理学的特徴といった、地球の歴史の主要な段階を代表する顕著な見本である。

を満たしているとして、2019年に【火と氷の絶えず変化する自然】としてユネスコ世界遺産へ登録されました。

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